リンの働きについて
人は食品(栄養素)を摂取して生命に維持や身体の構成・成長及び活動する際のエネルギーとして利用しています。
生命の維持に必要な栄養素としてはビタミンや無機質があり、無機質のはナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、鉄分、硫黄などがあります。その中で今回はリンの働きについて紹介します。
リンは主にハイドロキシアパタイトという成分として骨や歯を構成したり、アデノシン三リン酸という成分としてエネルギーの産生や運搬する働きをしています。
更に細胞膜や遺伝情報の伝達に必要なDNAやRNAなどの核酸の構成成分となって生命活動の維持にも重要な働きをしています。
1日に必要なリンの摂取量は18歳~29歳の男性では1000mg、女性は800mgを基本としています。但し、腎機能に支障がある方については過剰摂取による健康被害が報告されているため、18歳以上の男性・女性ともに上限値が3000mgと設定されています。
リンの摂取量が不足すると脱力感、筋力低下、溶血などの症状を起こしたりします。
リンは過剰に摂取しても腎機能に支障がなければ尿として体外に排泄されますので問題あれいませんが、腎機能に支障がある場合は心臓疾患や血管疾患を起こすリスクが高まります。
リンを摂り過ぎるとカルシウムの吸収が妨げられ、カルシウムを摂り過ぎるとリンの吸収が妨げられます。よってリンとカルシウムの摂取量は同程度が良いとされています。
リンを多く含む食品(食品100g中の含有量mg)
・カタクチイワシ 2300 干しエビ 990 うる明和詞 910 しらす干し 860 パルメザンチーズ 850 鰹節790
・プロセスチーズ 730 黄粉 660 マアジ 570 鶏卵(卵黄) 540 チェダーチーズ 500 キンメダイ 490 シシャモ 430
・油揚げ 350 ワカサギ 350 カマンベールチーズ 330 モッツアレラチーズ 260 ゆば250 うずら卵(全卵)250
・挽き割り納豆 250 鶏卵(全卵) 170 ヨーグルト 100