ビタミンKの働きについて

 人は食品(栄養素)を摂取して生命の維持や身体の構成・成長及び活動する際のエネルギーとして利用しています。

 生命の維持に必要な栄養素としてはビタミンや無機質(塩分など)があり、ビタミンにはビタミンA、B、C、D、E、Kなどがあります。その中で今回はビタミンKの働きについて紹介します。

 ビタミンKは血液を凝固させる時に必要な酵素を身体の中で生成する際の補酵素として働いたり、骨の中にあるたんぱく質を活性化させてカルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促進して丈夫な骨を作る助けをしたり、動脈の石灰化を抑制するなどの働きがあります。

 1日に必要なビタミンKの摂取量は、18歳以上の男性・女性ともに150㎍とされています。

 ビタミンKは脂溶性であるにも拘わらず、過剰に摂取しても身体に問題ないとされているため上限値は設定されていませんが、ワーファリン等の血栓を防止する薬を服用している方は、ビタミンKを多く含む食品は薬の効果を弱まることから多量に摂取することは控えた方が良いでしょう。

 ビタミンKが不足すると成人では血液の凝固に時間がかかったり、止まりにくくなったりします。また乳幼児では消化管出血や脳蓋内出血を起こすことがあります。

 ビタミンKを多く含む食品(食材100g中の含有量㎍)

 ・干しのり 2600  岩のり 1700  わかめ 1600  挽き割り納豆 930  納豆 870  パセリ 850  しそ 690 

 ・味付け海苔 650  モロヘイヤ 640  ひじき 580  バジル 440  かぶ 340  ほうれんそう 270  大豆油 210

 ・菜種油 120  鶏肉 120  油揚げ 67