ビタミンCの働きについて

 人は食品(栄養素)を摂取して生命の維持や身体の構成・成長及び活動する際のエネルギーとして利用しています。

 生命の維持に必要な栄養素としてはビタミンや無機質(塩分など)があり、ビタミンにはビタミンA、B、C、D、E、Kなどがあります。その中で今回はビタミンCの働きについて紹介します。

 ビタミンCは身体の皮膚や細胞と細胞を結ぶコラーゲンというたんぱく質を作るうえで大変重要な栄養素です。従って、皮膚や粘膜の健康を維持したり、ストレスへの抵抗力を高めたり、鉄分の吸収を良くして貧血を防止するなどの働きがあります。

 1日に必要なビタミンCの摂取量は、18歳以上の男性・女性ともに100mgとされていますが、風邪やインフルエンザに感染した場合やタバコを喫煙される方は多めに摂取されることをお勧めしますが摂り過ぎには注意しましょう。

 従来ビタミンCは水溶性なので過剰に摂取しても体内に蓄積されることなく、尿として排泄されるため問題ないとされてきましたが、サプリメントなどで過剰に摂取(更に100mg以上)すると活性酸素が増えて身体に害を及ぼすことがありますのでご注意ください。

 ビタミンCが不足するとコラーゲンを体内で作れなくなるため、血管がもろくなり出血を起こすようになります。これが壊血病という病気で、症状としては歯や歯茎からの出血、髪の毛や皮膚の乾燥、貧血、疲労感、筋力低下、イライラ感などが起こります。

 ビタミンCは加熱すると成分が壊れてしまうため、イモ類を除く食材を調理する際は加熱処理をせず生で食べるなどの工夫をお勧めします。またサプリメントやジュース類で摂取したビタミンCは体内に滞在する時間が短く、すぐに尿として排泄されてしまうので、食事から摂取することをお勧めします。

 ビタミンCを多く含む食品(食材100g中の含有量mg)

 ・アセロラ(酸味種1700)(甘味種800)(飲料用120)  ピーマン(赤種170)(黄種150)(青種75)   ゆず 160 

 ・ブロッコリー 150  キーウイ(黄種140)(緑種70)  かぶ(葉)80  柿 70  さやえんどう 60  イチゴ 60 

 ・レモン 50  じゃがいも 30  さつまいも 25 

 ・