ビタミンB5の働きについて
人は食品(栄養素)を摂取して生命の維持や身体の構成・成長及び活動する際のエネルギーとして利用しています。
生命の維持に必要な栄養素としてはビタミンや無機質(塩分など)があり、ビタミンB群にはビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)、B5(パントテン酸)、
B6(ピリドキシン)、B7(ビオチン)、B9(葉酸)、B12などがあります。その中で今回はビタミンB5の働きについて紹介します。
ビタミンB5(パントテン酸)は沢山の酵素を補う酵素としてエネルギーの産生や糖質、脂質、たんぱく質の代謝、ホルモンや免疫抗体の合成及び善玉コレステロールの増加、更に皮膚や粘膜の健康維持など様々な機能に関わる働きをしています。
1日に必要なビタミンB5の摂取量は18歳から59歳までの男性は5mg、60歳以上の男性は6mg、成人女性は5mg程度とされています。
ビタミンB5が不足すると軽度では疲れやすくなる程度ですが、重度になると知覚異常や焼けるような激しい痛み、麻痺、副腎皮質や消化器などの臓器に機能不全を起こしたりします。
ビタミンB5は水溶性ですので、過剰に摂取しても体内に蓄積することなく尿として排泄されますので、内臓機能に悪影響はありません。
ビタミンB5を多く含む食品(食材100mg中の含有量mg)
・鶏レバー 10.0 干し椎茸 8.8 豚レバー 7.2 牛レバー 6.4 鶏ハツ 4.4 納豆 4.0 たら 3.7
・豚ハツ 2.7 あわび 2.5 いくら 2.4 うなぎ 2.2 ししゃも 2.0 松茸 1.9 マッシュルーム 1.5
・えのき 1.4 なめこ 1.3 牛乳 0.6 ヨーグルト 0.5