ビタミンB2の働きについて

 人は食品(栄養素)を摂取して生命の維持や身体の構成・成長及び活動する際のエネルギーとして利用しています。

 生命の維持に必要な栄養素としてはビタミンや無機質(塩分など)があり、ビタミンB群にはビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)、B5(パントテン酸)、

B6(ピリドキシン)、B7(ビオチン)、B9(葉酸)、B12があります。その中で今回はビタミンB2の働きについて紹介します。

 ビタミンB2は糖質、脂質、たんぱく質を分解・吸収するための酵素として、栄養素をエネルギーに変換する反応をサポートする働きがあります。また、子供の成長を促進したり、皮膚・爪・髪の毛の細胞を再生したり、体内の有毒な過酸化脂質を分解する働きもあります。

 ビタミンB2は水溶性であるため、過剰に摂取しても体内に蓄積されることなく尿として排泄されるので問題はありませんが、体内に蓄積されないため、毎日一定量を摂取する必要があります。

 ビタミンB2が不足すると口角炎や口内炎、舌炎、皮膚炎、髪の毛のトラブル及び激しいかゆみなどの症状が皮膚や粘膜に現れます。また目が充血したり、眼精疲労が発症したり、子供の成長に障害を発症されたりすることもあります。子供の成長障害は多量の抗生物質や精神安定剤、経口避妊薬、副腎ホルモンの長期服用でも発症することがあります。

 ビタミンB2を多く含む食品(食材100g中の含有量mmg)

 ・豚レバー 3.60  牛レバー 3.00  鶏レバー 1.80  鶏卵 0.48  牛バラ肉 0.35  牛乳 0.15 

 ・鰻の蒲焼 0.74  サバ 0.28  サンマ 0.18

 ・干し椎茸 1.40  唐辛子 1.40  アーモンド 1.04  乾燥わかめ 0.83  納豆 0.56  干しひじき 0.42

  ・モロヘイヤ 0.42  焼海苔 0.33  ブロッコリー 0.23