食物繊維の働きについて

 人は食品(栄養素)を摂取して生命の維持や身体の構成・成長及び活動する際のエネルギーとして利用しています。

 生命の維持に必要な栄養素としてはビタミンや無機質があり、活動する際のエネルギー源としては糖質、脂質、タンパク質があります。今回は第六の栄養素である食物繊維の働きについて紹介します。

 食物繊維とは体内の消化酵素で消化されないものの総称で、以前は必要ない成分として考えられていましたが、近年では第六の栄養素として重要視されています。

 食物繊維には水に溶けにくい不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維があります。

 不溶性食物繊維は水に溶けず胃や腸の中で水分を吸収して大きく膨らみ腸を刺激することで腸の蠕動運動を活性化させて便通を促進するとともに便を早く排泄させる働きがあります。

 水溶性食物繊維は粘着性があり、胃腸内で食物の消化吸収を緩やかにす唐辛子 ることで血糖値の急激な上昇を防止したり、大腸内で発酵・分解することでビフィズス菌を増やして腸内環境を良くする働きがあります。

 一日に必要な食物繊維の摂取量は18歳から64歳の男性は24g、女性は18gで、不溶性と水溶性の割合は2:1とすることが望ましいとされています。

 食物繊維の摂取量が不足すると便秘を起こしやすくなったり、腸内環境の悪化による肥満や糖尿病などの生活習慣病になるリスクが高まったりします。

 不溶性食物繊維を多く含む食品としては穀物、野菜、豆類、キノコ、エビ、カニなどがあります。

 水溶性食物繊維を多く含む食品としては昆布、わかめ、こんにゃく、サトイモ、大麦などがあります。

 食物繊維を多く含む食品(食材100g中の含有量g)

 ・粉寒天 79.0  きくらげ 57.4  干しひじき 51.8  干し椎茸 46.7  唐辛子 46.4  わかめ 39.2  昆布 39.1

 ・青のり 35.2  味付け海苔 15.2  切り干し大根 21.3  らっきょ 20.7  グリーンピース 10.4  ジャガイモ 9.8  

 ・オートミール 9.4  しょうが 7.4  大葉 7.3  そば 6.9  パセリ 6.3  ニンニク 6.2  モロヘイヤ 5.9

 ・ごぼう 5.7  薩摩芋 3.8  舞茸 3.5  エリンギ 3.4  こんにゃく 3.0  しめじ 3.0